【Klarnaが銀行化へシフト】IPOを見据えた次の一手とは?|フィンテック最新動向

こんにちは、今回はフィンテック業界で注目を集めている「Klarna(クラーナ)」の最新動向についてお届けします。

2025年6月30日、米PYMNTSが報じた内容をもとに、Klarnaの戦略転換とその背景をわかりやすく解説します。

出典:PYMNTS|Klarna Boosts Banking Efforts as It Prepares to Go Public

Klarnaとは?——BNPLの先駆者から銀行機能へ

Klarnaは「Buy Now, Pay Later(後払い)」の代表格として急成長したスウェーデン発のフィンテック企業です。

しかし、近年の信用コスト上昇や規制強化を受け、従来のBNPLモデル一本では限界が見え始めています。

IPOを前に見せる“銀行化”へのシフト

現在、KlarnaはアメリカでのIPO(株式上場)を再び目指しています。その中で、同社は次のような銀行サービスを強化しています:

Visaと提携したデビットカード発行 貯蓄口座や送金機能の提供 AT&Tとの連携によるモバイル通信プラン アプリ内での支出管理・予算ツール

つまり、RevolutやChimeといった“ネオバンク”と競合する総合金融プラットフォームを目指しているのです。

BNPL依存からの脱却とリスク分散

2025年Q1、Klarnaの信用損失額は前年同期比17%増加。にもかかわらず、損失率は0.54%に抑えられており、リスク管理はある程度機能しているといえます。

一方で、Z世代に人気のSheinやTemuといったファストファッション企業への依存度が高く、米国の対中貿易政策の影響を受けやすい構造となっているのも事実です。

そのため、Airbnb、Sephora、Walmartなど多様な提携先と連携し、リスク分散も進めています。

今後の注目ポイント

Klarnaは2025年中の上場を再度計画中 デジタルバンキング分野で収益モデルの多角化を進行中 政治的要因(関税、規制)や競合他社(Chimeなど)との競争にも注目が必要

まとめ:Klarnaは“生き残り”をかけて変革中

今回の戦略転換は単なる成長戦略ではなく、Klarnaが「生き残り」をかけた本気の方向転換と言えます。

フィンテック業界において、BNPLからネオバンクへと進化する企業の成功例となるかどうか、今後も注目が必要です。

📌 参考記事

PYMNTS|Klarna Boosts Banking Efforts as It Prepares to Go Public